無印のアルミハンガー、10年使ってわかったこと
クローゼットを開けたとき、整って見えるとそれだけで少し気持ちがいい。
服の数はあまり変わらないのに、
見た目の印象がずいぶん違って見えるようになった。
理由は、10年前にそろえた無印良品のアルミハンガー。
軽くて丈夫で、形も色も統一されている。
服を掛けるたびに、静かに「よし」と思える。
“そろえる”ことの心地よさ
以前は、もらいものやプラスチック、ワイヤーなど
バラバラのハンガーを使っていた。
それぞれに思い出があったけれど、
見た目も高さも違って、なんとなく落ち着かない。
ある日思い切ってすべて同じハンガーに変えたら、
クローゼット全体の空気が一変した。
並んだ銀色のラインが美しく、
服を選ぶ時間が少し好きになった。
長く使えるものの安心感
10年経っても、どれもほとんど劣化していない。
軽いのに丈夫で、形も崩れない。
“買い替えないで済む”という安心感があるだけで、
気持ちの余裕が生まれるのだと知った。
新しい服を買うよりも、
好きな道具を長く使い続けることが
今の私には心地よい。
「これでいい」ではなく「これがいい」
ハンガーひとつでも、
自分の暮らし方を映している気がする。
たくさん持たなくても、
“これが好き”と思えるものを選ぶ。
服を掛けるたび、少しだけ背筋が伸びる。
それが、10年使って気づいた一番の変化だと思う。
